【猫の下痢にお悩みの飼い主さまへ】原因・対処法・動物病院での対応まで詳しく解説|さいたま市大宮区のパスカル動物病院
埼玉県さいたま市大宮区、北区、見沼区、中央区、浦和区、西区の皆様こんにちは。さいたま市大宮区のパスカル動物病院です。
猫の健康管理の中でも、「下痢」は多くの飼い主さまが経験するトラブルのひとつです。
「いつもと便の様子が違う」「トイレの回数が増えた」「水のような便が続いている」といった症状が見られたら、それは身体からのサインかもしれません。
今回は、猫の下痢の原因・対処法・受診の目安について、動物病院の視点からわかりやすく解説いたします。
猫の下痢とは?【急性・慢性の違いも解説】
猫の下痢は「一時的なもの」から「治療が必要な病気の一症状」までさまざまです。
主なタイプ
- 急性下痢:突然始まり、短期間で治まることが多い
- 慢性下痢:2週間以上続く場合。消化器疾患や内臓疾患の可能性あり
猫が下痢をする主な原因
下痢の原因は多岐にわたりますが、主に以下のような要因が考えられます。
✅ 食事関連
- 急なフード変更
- ミルクや人の食べ物を与えた
- 食物アレルギー
✅ ストレス
- 引越し・新しい環境・来客など
✅ 感染症
- 寄生虫(コクシジウム、ジアルジア、回虫など)
- ウイルス(猫汎白血球減少症、猫コロナウイルスなど)
- 細菌(サルモネラ、カンピロバクター)
✅ その他の病気
- 炎症性腸疾患(IBD)
- 膵炎、肝疾患、腫瘍など
自宅でできる対処法と注意点
1回の下痢で元気・食欲もあり、便に血や粘液が混ざっていなければ、少し様子を見るのもOKです。
自宅でできる対処法
- 半日〜1日食事を抜いて腸を休める(※子猫や高齢猫は避ける)
- 新しい食事に切り替えた場合は元のフードに戻す
- 水分補給をしっかりと(脱水予防)
注意すべきサイン
- 下痢が2日以上続く
- 便に血が混ざる
- ぐったりしている・嘔吐もある
- 子猫・高齢猫の下痢
これらがある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
パスカル動物病院での診察の流れ
当院では、猫の下痢に対して以下のような診療を行っています。
問診
- 食事内容、最近の生活環境、いつから続いているかを詳しく確認します
診察・便検査
- 寄生虫やウイルス、消化状態をチェックします
必要に応じた血液検査・エコー
- 内臓疾患や腫瘍などの可能性を探ります
治療
- 原因に応じて整腸剤、駆虫薬、抗生剤、療法食の処方などを行います
よくあるご質問(Q&A)
- フードを変えてから下痢をしました。どうしたらいい?
急な変更は腸に負担をかけることがあります。戻すか、少しずつ混ぜて慣らしましょう。
- 下痢が治った後も病院に連れて行くべき?
続くようなら、一度検査をおすすめします。特に再発を繰り返す場合は、根本原因を探ることが重要です。
- 便に血が混ざっていますが、すぐ病院に行くべき?
はい、血便は腸炎や感染症などの可能性があるため、早めの受診をおすすめします。
ご予約・お問い合わせ
猫の下痢でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
些細なことでも、気になる症状は早めの対処が肝心です。