【猫の嘔吐にお悩みの方へ】症状・原因・受診の目安を獣医師が解説|さいたま市大宮区のパスカル動物病院

埼玉県さいたま市大宮区、北区、見沼区、中央区、浦和区、西区の皆様こんにちは。さいたま市大宮区のパスカル動物病院です。

「猫が急に吐いた」「毛玉なのか病気なのか分からない」「繰り返し嘔吐していて心配」
猫は比較的よく吐く動物ですが、実はその裏に大きな病気が隠れていることもあります。

この記事では、猫の嘔吐の原因・見分け方・動物病院での対応について、専門的な視点からわかりやすくご紹介いたします。

 

猫の嘔吐とは?【正常と異常の見極めポイント】

猫は健康でも毛玉を吐くことがあり、「吐くこと=すぐに病気」ではありません。

しかし、以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。

注意すべき嘔吐のサイン

  • 1日に何度も吐く
  • 数日間、嘔吐が続く
  • 吐いたものに血が混じる
  • 食欲不振・元気消失・下痢を伴う
  • 水も吐いてしまう

 

猫が嘔吐する主な原因

✅ 生理的な嘔吐

  • 毛づくろいによる毛玉(ヘアボール)
  • 空腹時の胃液(黄色っぽい液体)

✅ 食事関連

  • 食べすぎ、早食い
  • フード変更による胃腸の不調
  • 腐った食べ物や異物の誤飲

✅ 病気による嘔吐

  • 胃腸炎(ウイルス・細菌)
  • 異物誤飲(ヒモやおもちゃなど)
  • 腎不全・肝疾患・膵炎
  • 甲状腺機能亢進症(高齢猫)
  • 腫瘍(胃腸・膵臓・肝臓など)

自宅でできることと受診のタイミング

様子見してもよいケース

  • 元気・食欲があり、1回だけの嘔吐
  • 吐いた後、ケロッとしている
  • 毛玉らしきものを吐いた

すぐに動物病院へ相談すべきケース

  • 嘔吐が1日に2回以上続く
  • 何日も続く
  • 食欲がない、水分もとらない
  • ぐったりしている
  • 吐いた物に血や異物が含まれる

 

パスカル動物病院での診察の流れ

当院では、嘔吐の症状がある猫に対して、以下のような流れで診察を進めます。

  1. 詳細な問診
  • 嘔吐の頻度・色・吐いた時間・食事内容などを確認

  1. 身体検査・画像診断
  • お腹の触診や、必要に応じてレントゲン・超音波検査

  1. 血液検査
  • 腎臓、肝臓、甲状腺、炎症マーカーなどを確認

  1. 処置・治療
  • 原因に応じた点滴・内服・絶食・異物除去手術などを実施

よくあるご質問(Q&A)

  • 毛玉を吐くのは普通ですか?

ある程度は正常ですが、頻繁に吐くようなら対策が必要です(毛玉ケアフードやブラッシング)。

  • 吐いた後にごはんを食べさせても大丈夫?

少量で様子を見るのが基本です。嘔吐が続く場合はすぐに受診しましょう。

  • 検査費用はどのくらいかかりますか?

検査内容によって異なりますが、初診・検便・血液検査などで数千円〜1万円台が目安です。

 

ご予約・お問い合わせ

猫の嘔吐でお困りの方は、早めにご相談ください。
小さな症状でも、重大な疾患のサインかもしれません。