【猫の誤飲に注意】対処法と予防法を獣医師が解説|さいたま市大宮区のパスカル動物病院
埼玉県さいたま市大宮区、北区、見沼区、中央区、浦和区、西区の皆様こんにちは。さいたま市大宮区のパスカル動物病院です。
「猫がひもを飲み込んだかも…」
「おもちゃのパーツが見当たらない」
「異物を食べた後から嘔吐を繰り返している」
こうしたケースは、猫の飼い主様から当院へのご相談の中でも特に多く、誤飲は命に関わる危険な状態に発展することもあります。
本記事では、猫の誤飲が疑われるときの対応方法・よくある誤飲物・予防のポイントなどについて詳しくご紹介いたします。
猫の誤飲とは?
猫は非常に好奇心旺盛な動物で、特に若い猫や室内飼育の猫は日常の身近な物を**「おもちゃ」として認識し、口に入れてしまう**ことがあります。
誤飲しやすいものの例
- 糸・ひも・毛糸・ミシン糸
- ビニール袋・ラップ
- 観葉植物・人間の薬
- ヘアゴム・おもちゃのパーツ
- 小さなボール・アクセサリー
- 骨付きのおやつ・布片
誤飲したときの症状と危険性
異物の種類や大きさによって、症状の現れ方は異なります。
初期に見られる症状
- 食欲不振
- 嘔吐・吐き気
- 元気がない
- 便が出ない・下痢
- 腹部の張りや痛み
放置すると…
- 腸閉塞・腸穿孔
- 腹膜炎
- 命に関わる緊急状態へ
糸状異物(ミシン糸やひも)は特に危険で、腸を切ってしまうこともあります。
猫が誤飲したかもしれないと思ったら
やってはいけないこと
- 自宅で無理に吐かせる(逆に危険です)
- 口に手を突っ込んで取り出そうとする
すぐに動物病院へご連絡ください
- 何を飲み込んだか分かる場合は持参(包装・パーツなど)
- 吐いたものがあれば保管
当院では、レントゲン・超音波検査・内視鏡検査などを用いて、異物の種類や位置を確認します。必要に応じて内視鏡での摘出、もしくは開腹手術にて対応します。
当院の対応と強み
- 緊急対応が可能な体制
- 経験豊富な獣医師による診断と処置
- 手術が必要な場合も院内で対応可能
- 術後のケアも丁寧にサポート
よくあるご質問(Q&A)
- 誤飲したかどうか分からない場合でも診察してもらえますか?
はい、もちろんです。異物が体内に残っているかどうかの確認も含め、画像診断で判断します。
- 誤飲したけど、元気そうです。受診は必要?
症状がなくても異物が体内に残っている場合があります。症状が出る前に対応できると処置も軽く済みます。
- 費用はどのくらいかかりますか?
検査のみなら数千円~、処置や手術が必要な場合は内容により異なります。事前にご説明いたしますのでご安心ください。
誤飲を防ぐためにできること
- 細かいもの・ひも状の物は猫の届く範囲に置かない
- 遊び終えたおもちゃは片付ける
- 生花や植物を置かない
- お留守番中は誤飲しやすい物を隠す
- ストレスや退屈を感じさせない環境作り
まとめ|誤飲は早期発見・早期治療が鍵です
猫の誤飲は「気づいたときには手遅れ」ということもあります。
「少しでも怪しいな」と思ったら、迷わず動物病院へご相談ください。