犬の血尿に要注意？原因と受診のタイミング｜さいたま市大宮区のパスカル動物病院
埼玉県さいたま市大宮区、北区、見沼区、中央区、浦和区、西区の皆様こんにちは。
さいたま市大宮区のパスカル動物病院です。
「おしっこに赤い色が混じってる…」
「尿の色がいつもと違う…」
このような 「血尿」 に気づいたとき、多くの飼い主様が不安を感じることでしょう。
血尿は一時的なものもありますが、泌尿器系の病気や重篤な疾患のサインであることも。
今回は、犬の血尿の原因・注意点・受診の目安についてわかりやすく解説します。
血尿とは？こんな色の変化にご注意
犬の血尿とは、おしっこに血が混じる状態を指します。
以下のようなパターンがあります：
- おしっこが赤い／ピンク色になっている
- 排尿の終わりに血が混じる
- 見た目は普通でも顕微鏡で血が確認される（潜血）
血尿は尿路や腎臓の異常を知らせる重要なサインです。
犬の血尿で考えられる主な原因
比較的よくある原因
- 膀胱炎：特にメス犬に多く見られます。細菌感染によって膀胱に炎症が起こると、血尿が出ることがあります。
- 結石（尿石症）：膀胱や尿道に結石ができると粘膜を傷つけて出血します。
- 外傷：転倒やぶつけた際など、膀胱や尿道が損傷している可能性も。
その他の可能性
- 腎臓の病気（腎炎・腫瘍など）
- 前立腺の病気（特に未去勢のオス犬）
- 子宮疾患（未避妊のメス犬で子宮蓄膿症など）
- 出血性疾患・中毒
- 発情期による出血と見間違える（メス犬）
血尿の原因は非常に多岐にわたるため、自己判断せず早めの受診が重要です。
こんな症状があればすぐ受診を
- 何度も血尿が出ている／おしっこが出づらそう
- おしっこを何度もするが量が少ない
- 排尿時に痛そう／鳴く
- 元気がない／食欲がない
- 血尿とともに嘔吐や発熱がある
特に結石による尿道閉塞は命に関わることもあるため、緊急性があります。
パスカル動物病院での診察の流れ
当院では、血尿の症状に対して以下のような診察を行います：
- 問診・触診：症状の経過、飲水量、排尿回数、生活環境などを伺います
- 尿検査：尿中の血液、細菌、結晶などを確認します
- 超音波検査・レントゲン：膀胱・腎臓・前立腺などを確認します
- 必要に応じて血液検査・追加検査
症状に応じて、抗生物質の投与や食事療法、点滴などの治療をご提案いたします。
飼い主様にお願いしたいこと
- 可能であれば尿を採取し、持参してください（清潔な容器に）
- 血尿の色・頻度・排尿の様子などをメモに取っておくと診察に役立ちます
- 既往歴や服用中のお薬、直近の健康状態もご共有ください
まとめ
犬の血尿は、軽い膀胱炎から命に関わる病気まで、幅広い原因が考えられる症状です。
「様子を見ていたら治った」と放置するよりも、早めに受診して根本原因を確認することが安心につながります。
パスカル動物病院では、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけております。
さいたま市大宮区で「犬の血尿」でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
