【獣医師が解説】犬のくしゃみの原因と受診の目安|さいたま市大宮区のパスカル動物病院
埼玉県さいたま市大宮区、北区、見沼区、中央区、浦和区、西区の皆様こんにちは。
さいたま市大宮区のパスカル動物病院です。
本日は「犬がくしゃみをするのはなぜ?」というテーマで、よくあるご相談にお答えします。
「最近、愛犬がよくくしゃみをする」「風邪?花粉症?病院に行った方がいい?」と心配になる方も多いと思います。
このブログでは、犬のくしゃみの原因と対処法、動物病院を受診すべきケースについてわかりやすくご紹介します。
■ 犬のくしゃみ|よくある原因
1. におい・ホコリ・異物による刺激
犬は人間よりも鼻が敏感です。
香水、タバコの煙、ホコリ、掃除機をかけた直後などにくしゃみをするのは生理的反応で、通常は問題ありません。
2. 花粉やハウスダストなどのアレルギー
季節の変わり目にくしゃみが増える場合、アレルギー性鼻炎の可能性があります。
アレルゲンの特定や内服薬で症状を和らげることができます。
3. ウイルスや細菌による感染症
くしゃみに加えて、咳・鼻水・元気消失が見られるときは、**ケンネルコフ(犬の風邪)**やウイルス感染が疑われます。
ワクチン接種で予防できるものもありますが、症状がある場合は早めに受診を。
4. 鼻に異物が入っている
散歩中に草や土が鼻に入り、くしゃみで出そうとしていることもあります。
片側だけのくしゃみや鼻血があるときは、異物や腫瘍の可能性があるため注意が必要です。
5. 歯の病気や腫瘍
意外と知られていませんが、犬の上顎の奥歯の根っこは鼻に近接しているため、歯周病が鼻に影響してくしゃみを引き起こすことも。
高齢犬や口臭が気になる犬では、歯のチェックも重要です。
■ こんなくしゃみは注意!動物病院へ相談を
以下のような症状がある場合は、病気のサインである可能性があるため、動物病院の受診をおすすめします。
・くしゃみが何日も続いている
・鼻水に血が混じる
・くしゃみと同時に咳・目やになど他の症状も出ている
・片方の鼻だけでくしゃみや鼻水が出ている
・元気や食欲がない
■ 犬のくしゃみの予防と日常ケア
・部屋のホコリや花粉をこまめに掃除する
・空気清浄機の使用
・散歩後は顔周りを拭いてあげる
・香水やタバコ、アロマなど強いにおいは避ける
・定期的な健康診断やワクチン接種を
■ まとめ|犬のくしゃみは軽視せず、気になる場合はご相談を
犬のくしゃみには、一時的なものから病気のサインまでさまざまな原因があります。
大切なのは、普段との違いに気づくことと、必要に応じて早めに動物病院に相談することです。
「うちの子のくしゃみ、ちょっと気になるかも…」
そんなときは、お気軽にご相談ください。
パスカル動物病院では、ていねいな診察で飼い主様と一緒にペットの健康を守っていきます。