【獣医師が解説】犬の便秘の原因と対処法について|さいたま市大宮区のパスカル動物病院
埼玉県さいたま市大宮区、北区、見沼区、中央区、浦和区、西区の皆様こんにちは。
さいたま市大宮区のパスカル動物病院です。
「うちの犬、何日もうんちが出ていない…」「踏ん張ってるけど出ない」
そんな時、犬の便秘を疑う飼い主様は多くいらっしゃいます。
このブログでは、犬の便秘の原因・ご家庭でできる対処法・動物病院を受診すべきタイミングについて、獣医師の視点からわかりやすく解説します。
■ 犬が便秘になる原因とは?
犬の便秘は、以下のようにさまざまな理由で起こります。
1. 水分不足
ドライフード中心で水をあまり飲まない場合、便が硬くなりやすくなります。
2. 食物繊維の不足
腸を刺激して排便を促す繊維質が少ないと、便がスムーズに出づらくなります。
3. 運動不足
お散歩の時間が短い、留守番が長いなどで運動量が足りないと、腸の動きも低下します。
4. 高齢や持病による腸の動きの低下
シニア犬では腸の動きが弱まり、便秘になりやすくなります。背骨や骨盤の変形が原因のこともあります。
5. 精神的ストレス
引っ越しや家族の不在、環境の変化などがストレスになり、排便リズムが乱れることがあります。
6. 異物の誤飲
おもちゃの破片やビニールなどを誤って飲み込んでいると、腸に詰まり便が出ないことも。
■ 便秘かも?チェックポイント
以下のような症状がある場合は、便秘の可能性があります:
・丸1日以上うんちが出ていない
・何度もトイレに行くが出ない(踏ん張っている)
・便が硬くてコロコロしている
・お腹が張って苦しそう
・吐く、食欲が落ちる、元気がない
■ ご家庭でできる便秘対策
軽度の場合は以下のような対処で改善することもあります。
・新鮮な水を常に飲めるようにする
・食物繊維を含むフードや野菜(少量のかぼちゃなど)を与える
・お散歩時間を少し長くする
・お腹をマッサージして腸を刺激する(やさしく円を描くように)
・ストレス環境を見直す
※これらは軽度の便秘が疑われる場合の対処法です。状態が長引く場合や悪化している様子があれば、すぐにご相談ください。
■ 動物病院を受診すべきケースとは?
以下のような場合は、すぐに動物病院へご相談ください。
・2日以上うんちが出ていない
・吐いている、ぐったりしている
・お腹がパンパンに張っている
・排便時に強く痛がる、出血している
・異物を飲み込んだ可能性がある
便秘だと思っていたら、腫瘍や重度の腸閉塞が隠れていたというケースもあります。
大切な家族を守るためにも、気になる変化は早めに診てもらうことが大切です。
■ まとめ|犬の便秘は早めの対処が大切です
犬の便秘は、食事や環境の工夫で改善することもありますが、長引く場合や他の症状を伴う場合は要注意です。
腸の病気や異物誤飲など、早期発見が重要なケースも少なくありません。
「うんちが出ない」「何かいつもと違うかも」と感じたら、
どうぞお気軽にさいたま市大宮区のパスカル動物病院までご相談ください。
小さなことでも丁寧に診察し、安心してお帰りいただけるよう心がけています。