【獣医師が解説】犬のヘルニアについて|さいたま市大宮区のパスカル動物病院
【獣医師が解説】犬のヘルニアについて|パスカル動物病院
埼玉県さいたま市大宮区、北区、見沼区、中央区、浦和区、西区の皆様こんにちは。
さいたま市大宮区のパスカル動物病院です。
犬に多い病気のひとつに「ヘルニア」があります。特に背骨に関わる「椎間板ヘルニア」は、足が動かなくなったり、排尿が困難になったりと深刻な症状を引き起こすことがあります。
今回は「犬 ヘルニア」について、症状や原因、治療法、予防法を詳しく解説します。
犬のヘルニアとは?
「ヘルニア」とは、本来あるべき位置から臓器や組織が飛び出してしまう状態を指します。犬では大きく分けて次の種類があります。
- 椎間板ヘルニア(背骨の椎間板が飛び出して神経を圧迫する)
- 臍(さい)ヘルニア(おへその部分から臓器が飛び出す)
- 鼠径(そけい)ヘルニア(内股部分から臓器が出る)
- 会陰(えいん)ヘルニア(肛門付近で筋肉が弱まり、臓器が出てしまう)
なかでも最も多く見られるのは椎間板ヘルニアです。
主な症状
椎間板ヘルニア
- 歩き方がふらつく
- 足を引きずる
- 立ち上がれない
- 強い痛みで鳴く
- 重症では下半身麻痺、排尿・排便ができない
臍・鼠径・会陰ヘルニア
- しこりのような膨らみ
- 押すと引っ込むことがある
- 嘔吐や元気消失(腸が挟まり血流が途絶える場合)
犬のヘルニアの原因
- 遺伝的要因(ダックスフンドなど胴長犬は椎間板ヘルニアが多い)
- 老化による椎間板の変性
- 肥満による腰への負担
- 外傷や転倒
- 筋肉や靭帯の弱さ
動物病院に行くべき目安
次のような症状がある場合は、すぐに受診が必要です。
- 歩行困難、後ろ足が動かない
- 強い痛みで鳴く、触ると嫌がる
- ヘルニア部分が赤く腫れて硬い
- 嘔吐や元気消失がある
椎間板ヘルニアは、早期治療で回復率が大きく変わります。
犬のヘルニアの治療法
椎間板ヘルニア
- 軽度の場合:内科治療(痛み止め、安静、レーザー治療)
- 中等度以上:外科手術(椎間板を除去し、神経の圧迫を取り除く)
臍・鼠径・会陰ヘルニア
- 基本は外科手術でヘルニアの穴を閉じる
- 緊急の場合(腸が壊死しかけているなど)は一刻を争う手術が必要
パスカル動物病院での治療
当院では、椎間板ヘルニアを含む各種ヘルニアに対し、レントゲン・CT・超音波などの画像診断を駆使し、正確な診断を行います。
症状の重さに応じて内科治療か外科手術を提案し、術後のリハビリや生活指導まで丁寧にサポートいたします。
ご自宅での対処法
- ヘルニアが疑われる場合は、無理に歩かせず安静にする
- 抱き上げる際は腰に負担をかけないように支える
- 膨らみを無理に押し込まない
応急処置では完治できないため、必ず動物病院を受診してください。
犬のヘルニア予防
- 適正体重を維持する
- 高い所からのジャンプを避ける(ソファ・階段)
- 胴長犬種にはスロープを活用
- 筋力を維持するための適度な運動
- 定期的な健康チェック
よくある質問
Q. ダックスフンドは必ず椎間板ヘルニアになりますか?
A. 必ずではありませんが、発症リスクが高い犬種です。日常生活での注意が重要です。
Q. ヘルニアは自然に治りますか?
A. 一時的に症状が軽くなることはありますが、根本的に治ることはほとんどありません。必ず獣医師の診断が必要です。
まとめ
犬のヘルニアは種類によって症状や緊急度が異なりますが、特に椎間板ヘルニアは早期診断と治療がカギです。
「歩き方がおかしい」「しこりがある」と感じたら、すぐにさいたま市大宮区のパスカル動物病院へご相談ください。